最近、絵本は子どもだけのものではなく、大人が絵本を楽しむことで子どもとはまた違った良さがあるといわれます。
大人が絵本を読む効果として6点、①想像力が刺激②創造性が高まる③感情の整理④共感力が上がる⑤心の余裕につながる(マインドフルネスのような時間)⑥「効率を求めない時間=非効率」(本は役に立つか等を考えがちだが、ただ楽しむこと自体に価値が生まれる)また、スマホを見る代わりに絵本を読むことで、頭の情報を次々処理するモードからゆっくりしたモードへ切り替えるきっかけにもなるようです。
絵本は、作家が選びぬいた言葉と絵で構成され、それらの説明が少ない分、同じ絵本を読んでも、年齢や経験によって受け取り方が変わります。言葉と絵を最小限にすることで、想像力を最大限に引き出され、本の行間を読むように、絵と文字から語られていない部分を、いわゆる「余白」というものを感じ読み解いているように思われます。
既述した「余白」とは、何もしない時間ではなく、まだ何になるか決まっていない時間、目的を持たない時間だともいわれます。そして、「非効率」とは、一見無駄のように見えるかもしれないが、人間の大事にしてきた芸術、哲学、恋愛、遊び等にも多くの非効率が含まれています。
さらに、絵本には「行きて戻りし物語」があり、いつもの”安心”した世界から出て冒険や経験をして、成長して帰ってくる物語があり、これらを、”元子ども=大人”が再体験し面白がることが大切だと考えます。
人間塾塾生 安田 賢三